イギリスの鉄道料金はかなり高めだ。特にピークタイムは倍くらいの金額になったりするので注意が必要。我々は幸いいつもオフピークタイムで、比較的安く移動できているが、それでもバースからロンドンのビクトリア駅まで(約180km)は、地下鉄乗り換えを含めてひとり約 $50もした。
同じくらいの距離で考えると、東京から静岡まで(約180km)特急料金込で5000円くらいとすれば日本とそんなに変わらないじゃん、と思うかも知れない。が、ヨーロッパで比較すると、プラハからミュンヘンまで(約380km)は倍以上の距離があり、しかも国際線にも関わらず、$45ほどなので、どうしても高く感じてしまう。まあ、全体的にイギリスは物価が高めだが、それは通貨のポンドと米ドルの関係も影響しているのかも知れない。
電車に乗る前に売店でサンドイッチと飲み物を購入。イングランドに来てからまだ一度も和食の店を見たことがないなぁと思っていたが、何とこんなところに「出汁」と書かれた看板!どうやらこのコンビニで扱っているお弁当のブランドらしくて、その名も「Dashi」。
巻き寿司やらいなり寿司やらがセットになったものや、日本風の三角形のサンドイッチなどが売られていた。私が目をつけたのは、Spycy Crawfish(ザリガニのほぐし身をピリ辛マヨで和えた感じ)サンド。結構イケたのでブライアンにも勧めてみたが、速攻で断られた。
ロンドン・パディントン駅に到着!メチャ広くてプラットホームが沢山並んでいる。ヨーロッパの「駅」のイメージそのものといった感じだ。
ここからチューブ(地下鉄)に乗ってビクトリア駅まで向かう。
乗り換えには床のタイルに順路が書かれていて、それを辿っていけば間違えずに行ける仕組みのようだ。
大荷物を背負って地下鉄に乗るのは少々気が引けたが、空いている時間帯だったので座ることができた。
ビクトリア駅に到着し、改札を抜けて地上に出ると、目の前にクラシックで豪華な建物があった。こちらがメインの国鉄の駅だ。
駅構内に入るととても活気があって、いかにも「旅立ち」の場所という雰囲気満載。ここには荷物預かり所があるので、先ずはそこを目指しまっしぐら!
荷物は重さではなく個数で課金されるので、我々の場合はバックパック2つと、お土産の入った手荷物を強引にひとつにまとめて合計3つ。4時間でひとつ7ポンド(約$10)もするので、絶対に4時間をオーバーしないように戻って来ようと決意。
身軽になったところで、早速観光に出かけた。
ロンドンは真夏の陽気で、Gパンに長袖を着ていることを後悔するまでに1分もかからず。移動日は少しでも荷物を減らすためになるべく厚着するのだが、この日ばかりは大失敗だ。
歩道は人で溢れているし、有名なロンドンバス(2階建バス)もうようよ走っている。ソールズベリーにもいたが、本場ロンドンで見ると、思わず観光客魂丸出しでワーキャー言いたくなるから不思議。😁
最初に目指したのはバッキンガム宮殿だ。観光の名所だし、とりあえず行っておこう。
今夜は、去年マウイ島でビール工場のツアーに参加した際に知り合った夫婦、デイブとヘザーの家に泊めてもらうことになっており、週末は彼らと一緒にロンドン観光の予定なのだが、定番の観光地は今のうちに見ておけば少し時間の節約にもなるだろうとの判断だ。(という事にしておこう。)
宮殿の前はものすごい人集り!見た目も、聞こえてくる言語も、とにかくインターナショナルで、世界中から人が集まってるんじゃないかと思えるほど。
噴水の周りも座れそうな場所には既に人がいて、まるで鈴生りの果物のよう。
前回ここに来たのはスペインに留学時代なので四半世紀も前(こういう言い方すると余計に恐ろしいね)。その時も人混みで門の前にすら行けなかったのを記憶している。あの日は守衛さんの交代式だったのでそんなものかと思ったが。あれから25年も経って、平日の昼間でもこんなに人がいるなんて!?英国王室の人気なのか?単にロンドンを訪れる観光客人口の多さなのか?日本の皇居前にこんなに人が集まるのは何かの行事の時くらいだよね?もしかすると観光客だけじゃなく、地元民も渋谷のハチ公並みに待ち合わせ場所に利用したりするのかな?「明日の昼にバッキンガム前ね!」的に。
などと思わずひとりであれこれ考え込んでしまった。
気温も30℃を超えており、暑くて死にそうなので、木陰を求めてグリーンパークへ向かう。
売店は長蛇の列だったが、電車で何も食べなかったブライアンは腹ぺこになってしまったのでホットドッグを買いに並ぶ。私はハニーコームのアイスクリームを買ったのだが、これが本当に美味しくて、はちみつ好きの私にはたまらない〜♪できるものならハワイまで買って帰りたいくらいだった。
木陰は爽やかで気持ちが良く、少し休んだら元気復活。この後どこへ向かうかの相談タイム。。。ハイド・パークを抜けてピカデリー・サーカスの方へ向かうか、セント・ジェームス・パークを抜けてビッグ・ベンの方へ向かうか。結局後者に決定。疲れたら地下鉄で戻れば良いので、行ける所まで歩こうということに。
どこを歩いても人、人、人。。。セント・ジェームス・パークの中は自然も豊かで、綺麗なイングリッシュ・ガーデンもあったり、白鳥や青鷺などの大型の水鳥もいてなかなか楽しい。
チャーチル博物館の建物も見事で、散歩していても街のいたるところに歴史を感じるような建物がある。こういう点はやっぱりヨーロッパの良い所だ。きっとどの建物にも物語があるのだろうけど、知る由もなく、ただ「綺麗」とか「素晴らしい」とかの感覚で写真に収める。
Google Map でナビをしながら歩くが、ロンドンに来てから GPS の動きが微妙に変で、正確な現在地が出なかったり、進む方向の矢印が逆になったり。
そろそろビッグ・ベンが見えても良い頃なのだが。。。
そして、見えてきた豪華な建物!あの塔がビッグ・ベンなのか?と思いきや、うーん、時計がない!?
こっちにあるけど、なんか変だな?時計がついてる場所、違うよね???
それもその筈。これウェストミンスター宮殿ですから!
えーーーっ!?じゃあビッグ・ベンはどこにあったの?通ってきたハズなんだけど?
仕方なく元来た道を戻り、再度ビッグ・ベンを目指す。そしてついに。。。見つけた!
そう、悲しい事に修復中のビッグ・ベンは、見事なまでに櫓で囲まれ、辛うじて時計だけが小さな窓から顔を出している状態。これじゃあ最初に気づかなかったのも無理もないね。涙
何だかどっと疲れが出た気がする。とっとと地下鉄に乗ってビクトリア駅に向かいましょう。荷物も取りに行かなきゃだしね。
という事でウェストミンスター駅から地下鉄に乗ろうとするが、チケット買うのに券売機で一苦労。日本のパスモやスイカのようなICカードを持っていないとかなり不便な交通事情になっているようだ。何とか現金で買うことができたが、たった2駅なのにひとり $7 って何かの間違いじゃないかしら?と思ったけど、ま、仕方ない。
後で友人に聞いた話だと、ピークタイムだと運賃が急に高くなるそうで、恐らくこの時はその時間帯にかかっていたのだろうということ。全く、足元見るようないやらしい料金設定して!!😤💢
無事にビクトリア駅に着き、荷物を受け取り、友人夫婦の住むサットンまでの切符を購入。12番線ホームから出発〜!
割とスムーズに電車に乗れ、目的地に到着。結構人が沢山降りた。どうやらベッドタウンのようだ。
彼らの家には6時半ごろを目指して行く予定だったので、時間まで駅前のパブ、Old Bank で時間を潰す事に。ハワイのお客さんから緊急の依頼でサイトのアップデートをする必要が出てきてしまったので、この機会に作業をしてしまおう!
カウンターでクリケットを見ながら一喜一憂して大騒ぎのおじさん達が飲んでるビールが何だかとっても美味しそう!特徴あるグラスなのでよく見てみると、Carling と書かれている。よし、これだ!と早速注文し、ブース席を陣取ってお仕事。
これぞ正しくデジタル・ノーマッドだね〜という事で記念撮影。
こんな風に世界を旅しながら仕事して暮らすのが私達の夢なんだけどね。とりあえず私はいつでもOKなのよ♪
飲んだビール:Carling Original Lager
入ったお店:The Old Bank Sutton