Avon Brewery を後にし、いよいよ空腹MAXなので、もう一軒マークしていた店まで歩く。
夕暮れの街並みは人も少なく、店もほとんど閉まっていたが、綺麗な花が飾られていたりと、不思議とそれほど寂しく感じさせない。既にこのソールズベリーという街が気に入ってしまったようだ。
街のいたるところから見えるカテドラルの高い党が、800年も昔からこの地を見守り続けているんだなと思うと、なんだか暖かい気持ちになる。
ストーンヘンジに行くためにたった一泊で急遽寄ることにした街だが、なかなか味があり、明日向かうメインの目的地のバースより良かったらどうしよう、などと心の中で思ったりして。。。ま、そしたらまたくれば良いね。笑
さて、お目当の場所は、The Old Ale and Coffee House という店。外観はシンプルだが、内装は暖かいデコレーションで、わざと揃ってないバラバラの家具が置かれているのもなんだかお洒落。ここにも店の奥を抜けるとガーデン席があり、良い感じだが、喫煙者の天国になっていたのでやっぱり中の席に座った。
さて、何を注文しようか。。。と、カウンターのタップバーを見ていると、ハードサイダーの文字が!サイダーと言えばイギリス、これは飲まなくてはと思い、Orchard Pig の Navelgazer という ドライ・スティル・サイダーをハーフパイント注文。ブライアンは Brixton というロンドンにあるブルワリーの AIPA(アメリカン IPA)に。
サイダーはドライなのでそれほど甘くなく、とても良い味だが、後味に鼻に抜ける苦味が特徴的。炭酸はかなり少なめで、ほとんどフラット。ま、名前もスティル・サイダーというくらいだから仕方ないか。
AIPA はもちろん、文句なしに美味しい。
そして食事の方は、イギリスと言えば。。。の Fish & Chips と、私の希望でアスパラガスとグリンピースのリゾットを頼んだ。
リゾットは米が少なめで、殆どが潰したグリンピースとアスパラのペーストで、かなりヘルシーな感じ。味も濃すぎず薄すぎず、とても私好みで満足。そしてフィッシュ&チップスの方はまず大きさにビックリだったが、カリッと揚がっていて悪くない。私的には衣が多すぎだが、付け合わせのタルタルソースが超絶品!そしてアメリカではサイドはコールスローと相場が決まっているが、ここでは Mushy Peas というグリンピースを潰したものがサーブされ、これがまたリゾットに入っているのとは違った塩加減と、ベイクしてあるのかところどころ香ばしさがあってとても美味しかった。
空港を入れるとイギリスに来て3度目の英国ビールだが、気づいたのは、タップの構造がアメリカで普段見慣れているものとどうやら違うようだ。
ポンプのようにタップを何度も上げ下ろして注いでくれるのだが、どうしても手動な感じで、炭酸が少ない。
お店のお兄さんに聞いてみると、タップには2種類あって、外来もののビールは傷みを防止するためにも炭酸がキツめで、また低温貯蔵でケグの最初から最後まで一定の味が保てる、我々が普段見慣れているタップなのだが、ポンプ式は昔ながのやり方なので、地元で作られたビール、しかも低音貯蔵の必要がないエールに限るのだとか。どうりでぬるめだと思ったワケだ。
タップの形も通常のものより大きめで、どっしりしていて何だか味がある。
考えてみると、去年札幌のビール祭りに行った時に、地元限定で流通していた「サッポロ・クラシック」も炭酸が少なめだったのを思い出した。
美味しい食事とビールに満足して店を後にすると、カテドラルのある敷地に入る門を通り抜けて近道。
ライトアップされたこの大聖堂は、映画ハリーポッターの舞台としても使われたとか。実はハリーポッターは見たことないのであまりわからないのだが、荘厳でとても立派な美しい大聖堂だ。外から見ても、沢山の豪華なステンドグラスで囲まれているのがわかる。周りに施された彫刻や装飾も素晴らしい。
明日は早起きして中を見学してみたいな。
飲んだビール:
Brixton Electric IPA
NAVELGAZER – DRY, STILL CIDER (PDFファイル)お店の情報:
Old Ale and Coffee House