Old Sarum and English Bitter in Salisbury

Salisbury Station当初の予定では午前中に到着予定だったソールズベリーに着いたのは4時過ぎ。途中の乗り換え駅などで急な雨に降られ、天気が心配されたが、煉瓦造りのクラシックなこの駅を降りると、見事な青空が迎えてくれた。

今夜の宿は感じの良い老夫婦、ロイスとジョンが営むこじんまりとしたB&B(朝食付きの民宿)で、一通り挨拶が終わると、3階(イギリスでは2階と呼ぶ)の部屋に案内してくれ、お茶に入れるミルクと冷たい水のボトルを運んでくれた。
部屋の窓からはカテドラルの塔が見え、ネットで見たよりも全然素敵な宿。トラブルはあったものの、最初の目的地に着いて一安心。

せっかくバスの一日券があるが、この時間からじゃストーンヘンジには行かれないので、町の中心からバスで15分くらい北に向かったオールド・サラムという要塞都市の遺跡に行ってみることにした。旅行前にネットで調べた際には夕方6時半まで営業とのことだったが、6時までとのことなので、ギリギリ。でも日没は8時と結構遅いので、夕日が見えたりすればラッキーだし。

ところが。。。バスの景色に見とれていてスッカリ降りる停留所を見逃し、慌ててストップボタンを押したが時すでに遅し。ひとつ先のバス停で降りて歩いたので、時間内の入場は絶望的に。
ここは堀を挟んで3重になっている城塞都市の跡地で、遠くからでも高く盛られた丘が良く見え、散歩やジョギングをしている人々がまばらに見えた。我々もフェンスを越えて最初ンボ丘の上に駆け上がると、遠くに延々と広がる田園風景と、ソールズベリーのランドマークとも言える立派なカテドラルが見えた。緑の中に埋もれた煉瓦色の街並はとても綺麗だった。
Old Sarum

景色を楽しみながら堀を越え、ひとつ内側に入ると、更に堀を挟んだ向こうに古い石積みの遺跡が見えた。中央の遺跡に渡る橋は既に閉鎖されていたので、堀の周りを歩くと、1000年前の大聖堂の跡地が見えてきた。見取り図がわかるようにくっきりと積まれた石が残っている。かつてはきっとこの眺めの良い場所に美しい教会があったんだろうな〜などと思いを巡らせながら、巨大な敷地の中を歩いてみた。
Stones of Old Sarum

積まれている石を良く見てみると、かなりギザギザに欠けたような状態で残っている事がわかる。その断面が半透明の綺麗な石が多く、大理石などが使われていたのかな?と推測してみるが、本当のところは調べてみないとわからない。磨いたらとてもピカピカになりそう。

帰りは2階建バスがやってきたので、喜んで2階の最前列の席をふたりで陣取り、良い景色を楽しみながら街へ戻る。
気づくともう喉がカラカラ!バス通り沿いにマークしていた Avon Brewery があったので、ビールを求めて早々にストップボタンを押して下車。
Avon Brewery Salisbury
クラシックな感じの建物はとても良い雰囲気。外観の写真を撮っているとスキンヘッドのオヤジが出てきて葉巻を燻らせていた。

内装もなかなかクラシック。ブルワリーという名がついているが、どうやら普通のばーのようだ。小ぶりのバーの中には金髪の愛想の良い女の子がいて、カウンターには小型犬を抱いた常連客っぽいおばさんが座っていた。お腹も空いたがキッチンはやってないとのことなので、とりあえずビール。
さて、何を注文していいかわからないので、地ビールで何かおすすめはないかと聞くと、2種類を教えてくれたのでそれらに挑戦。
Avon Brewery
イギリス英語の発音はなかなか慣れず聞き取りにくいのだが、どちらもEnglish Bitter(イングリッシュ・ビター=ペール・エールのこと)で、向かって左は辛うじて聞こえた Pedigree(血統証)という銘柄の Amber Ale。どうしても犬を抱えたおばさんが気になってしまったので思わず「それにする!」と言ってしまった。味の方は少々甘めの香ばしさに、若干スパイシーな後味。右側はもっとスッキリとしていて、良く飲むセッションIPAのような感じで、軽くてとても飲みやすかった。店の奥を抜けると裏庭がガーデン席になっており、側を流れる小川が夕暮れの色に染まっていた。

以下はネットで見つけた Pedigree の情報:

Pedigree

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